法定速度30km/hになったことを受けて。私が交通事故にあった時の話

accident

中央線や中央分離帯がない、道幅の狭い道路の法定速度が30km/hになったことを受けて、今回は私が交通事故にあった時のことを書こうと思います。

何回かに分けて、事故当時のことや警察への届け出、その後の身体や心の変化についてお話しします。

今回は、事故当時の様子と、警察への届け出についてです。

事故は、本当に一瞬でした

ある日の朝、通勤のため、いつもの中央線のある道路を走っていました。

すると、右側の脇道から車が突然突っ込んできました。

「こんなところで?」

そう思うような場所でした。

左右を確認せずに出てきた車だったそうです。

本当に一瞬のことで、気づいた時にはもう車がそこまで来ていました。

「なんで車が?」

そう思った瞬間だけ、時間がスローモーションになったような感覚がありました。

次の瞬間、

ガンッ!!

という激しい音とともに、大きな衝撃が走りました。

あとから聞いたところ、相手の方は居眠り運転だったそうです。

幸い、ぶつかる直前にブレーキを踏むことができ、近くに他の車もいなかったため、二次災害を防ぐことができました。

近所の方が事故に気づいてくださり、警察を呼んでくださいました。

私は自分の保険会社、旦那、そして会社に連絡。

警察が到着してから、事故について話をしました。

その時は、まだ普通に話せていたんです。

でも、時間が経つにつれて、だんだんと激しい頭痛に襲われました。

立っていることもできなくなり、涙が出て、寒くて身体の震えも止まらない。

そして、救急車に乗りました。

事故が起きてから、ここまでおそらく15分ほど。

本当にあっという間の出来事でした。

事故直後は大丈夫でも、あとから症状が出ることがある

病院で精密検査を受けました。

ありがたいことに大きな異常はなく、診断は全治2週間のむち打ちでした。

ただ、激しい頭痛はその後何日間も続きました。

そして、私が事故を経験して強く感じたのが、

「事故の衝撃は、その瞬間だけでは終わらない」

ということです。

事故直後は「大丈夫」と思っていても、時間が経ってから痛みや体調の変化が出てくることがあります。

私自身も、最初は普通に話せていたのに、少し時間が経ってから立っていられないほどの頭痛が出ました。

もし事故にあったら、

「これくらいなら大丈夫」

と自己判断せず、身体の状態を確認してもらってほしいと思います。

事故のあとに続いたこと

身体の痛みだけではありませんでした。

その後、自分の保険会社、相手の保険会社、警察、そして相手の親御さんやお子さんからも電話がありました。

事故後で身体もしんどく、頭痛も続いている中で、何度も事故について説明することが本当に辛かったです。

さらに、神経が敏感になっているような感覚もありました。

眠れない。

少しの音でも目が覚める。

家にいても事故のことを考えてしまう。

何もする気になれない。

どうしたらいいのかわからない。

当時、会社でもいろいろなことが重なっていて、人手も足りませんでした。

事故から2日後には、数時間だけ会社に行きました。

案の定、体調は悪化。

その後も早退するなどしながら、なかなか休むことができませんでした。

今考えると、

「なんであんなに無理したんだろう」

と思います。

でも当時の私は、家にいても事故のことばかり考えてしまう。

何もできない。

だったら少しでも会社に行ったほうがいい。

そんな気持ちでした。

もし今、同じように「休んでいる場合じゃない」と思っている人がいたら、私は伝えたいです。

どうか休んでください。

家にいるのもしんどいと思います。

でも、無理をすると長引くことがあります。

会社は、なんとか回ります。

自分の身体を一番に考えてほしいです。

車に乗ることも怖くなりました

事故のあと、フラッシュバックもあり、自分で車を運転することができなくなりました。

車とすれ違うだけでも怖い。

「突然、飛び出してくるんじゃないか」

そう思ってしまう。

荒い運転をしている車を見ると、息が止まるような感覚になりました。

最初は旦那の車の助手席に乗ることさえ怖くて、目を瞑っていました。

少しずつ目を開けるようになって、短い距離から乗ってみる。

そして事故から約4ヶ月。

ようやく、自分で運転席に座ることができました。

最初は、対向車とすれ違うだけでも呼吸が苦しくなりました。

まずは3分。

そこから少しずつ距離を伸ばしていきました。

半年ほど経って、ようやく初心者マークを外して運転できるようになりました。

事故から半年。

「もう運転できないかもしれない」

と思っていた私が、また自分で運転できるようになりました。

警察への届け出をどうするか

そして、事故後に私が一番悩んだことのひとつが、

物損事故にするのか、人身事故にするのか

という選択でした。

警察から「物損にするか、人身にするか決めてください」と連絡がありました。

私の場合、事故から2週間以内に決める必要がありました。

これが本当に辛かった。

私は相手を恨んでいたわけではありません。

事故を起こした相手は19歳。

これからの人生がある人です。

「私が人身にしたことで、相手に罰がつくのはどうなんだろう」

そう考えてしまいました。

警察からの電話が、一番つらかった

そして、これはあくまで私の場合の経験として書いておきたいことがあります。

警察からの電話で、私は約10分間、物損にするのか人身にするのかについて話をしました。

その中で、

「そんなに相手を罰したいんですか?」

「そのくらいの事故で……」

「入院したわけじゃないですよね?」

「そんなに相手が憎いんですか?」

というようなことを言われました。

事故直後で、身体もしんどく、精神的にもかなり不安定だった私には、この言葉が本当に辛かったです。

私には、

「人身にする=相手を罰したい人」

と言われているように感じました。

でも、私は相手を罰したいわけではありませんでした。

相手を恨んでいるわけでもありません。

むしろ、相手は19歳。

これからの人生がある人です。

だからこそ、私自身も「人身にすることで相手に処分があるのはどうなんだろう」と、ものすごく悩んでいました。

ただ、同時に私は、

「もしあとから症状が出たら?」

「もし後遺症が残ったら?」

「その時に物損事故にしていたらどうなるんだろう?」

という不安もありました。

実際に私は、事故から1週間後が一番しんどかった。

事故直後の自分には、この先どうなるかなんて分かりませんでした。

だからこそ、今の時点で「この程度なら大丈夫」と判断することができませんでした。

当時はゴールド免許だったので、自分に点数がつくことも嫌でした。

何より、

早くこの事故の記憶を消してしまいたい。

それが正直な気持ちでした。

事故に遭った人は、ただでさえ

「自分は大丈夫なのか」

「これからどうなるのか」

と不安でいっぱいです。

そんな時に、

「相手を罰したいのか」

と問われることが、どれだけ苦しいか。

これは、すべての警察官が同じ対応をするという話ではありません。

あくまで、私が実際に経験した一例です。

でも、もし同じように事故直後の人が、物損か人身かで悩んでいたら知っておいてほしいと思いました。

人身にする=相手を罰したい、ということではありません。

自分の身体に何が起こるか分からないから、今後のために人身にする。

それもひとつの選択です。

最後に決め手になったのは「もし旦那だったら?」

私は期限ギリギリ、最後まで悩んでいました。

相手のことを考えると、人身にすることが申し訳ない。

でも、自分の身体のことを考えると、不安。

どうしたらいいのか分かりませんでした。

そんな時、

「もし私が旦那さんの立場だったら、どうするだろう?」

と考えました。

きっと私は、迷わず人身にしてというと思う。

相手のことを考える前に、まず自分の大切な人の身体のことを考えると思いました。

そしてもうひとつ。

事故は後から来ることがある。

実際、私自身も1週間後が一番しんどかった。

この先どうなるかは、その時点では分かりませんでした。

だから私は「安心」を選ぶことにしました。

もし万が一、後から後遺症が残った時。

物損事故にしてしまっていたら、

「旦那さんが働いて治療費を稼ぐ」

ということになるかもしれない。

それは違うんじゃないか。

そう思いました。

そして、母にも言われた言葉があります。

「相手を罰することを気にしているみたいだけど、点数が引かれたからといって人生が終わるわけじゃない。ここで物損にして『ラッキーだった』と思われて、また同じようなことを繰り返されたら、そのほうが怖い。今回のことをきちんと自分の身にしみて、今後気をつけてもらうためにも、人身にしてほしい」

その言葉を聞いて、私は決めました。

人身事故として届け出ることにしました。

人生の中でも、とてもとても辛い決断でした。

私が伝えたいこと

私がこの経験から伝えたいのは、

「絶対に人身事故にするべき」

ということではありません。

事故の状況も、怪我の程度も、その後の生活も、人によって違います。

ただ、もし私と同じように、

「相手を罰したくない」

「相手の人生を考えると人身にするのが申し訳ない」

「自分が点数を引かれるのが嫌だ」

「早く事故のことを忘れたい」

そんな気持ちで悩んでいる人がいたら、

まず自分の身体と、これからの生活のことを考えてほしいです。

警察から何を言われたとしても、最終的に自分の身体や生活を守るためにどうするかを考えていい。

自分のことを本当に心配してくれる人・想ってくれる人の言葉に、耳を傾けてほしい。

そして、後悔のない選択をしてほしいです。

事故は、その場では終わらない

事故は、その場で終わるものではありませんでした。

身体も苦しい。

心も苦しい。

車に乗ることさえ怖くなる。

一度事故に遭ったことで、普通にできていたことができなくなることもあります。

一時期、私には車が「便利なもの」ではなく、いつ自分に向かってくるかわからない凶器のように見えていました。

だからこそ、これからも私は安全第一で運転したいと思います。

車はとても便利なもの。

でも、使い方を間違えれば、人の身体や心を傷つけてしまうものでもあります。

今回、中央線や中央分離帯のない、道幅の狭い道路の法定速度が30km/hになったことをきっかけに、私の事故の経験を書きました。

少しでも多くの人に、

「交通事故は、本当に一瞬で起こる」

そして、

「事故に遭った人の苦しみは、その場だけでは終わらない」

ということが伝われば嬉しいです。

事故が減って、私のような思いをする人が一人でも減りますように。

そして、これを読んでくれたあなたが、今日も安全に帰れますように。

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